
若気の至り
〜夢のようなひと時〜




インタビューを無事に完了でき、再会を約束して別れる。その後、ダウンタウンに廻ってみる。昼間でもちょっとヤバそうな空気が流れていると感じる場所もあり、長居はせずにリトルトーキョーに移動。初めての異国訪問だったのでアジア系の人々に会うとえもいえぬ安心感が湧き出たのを思い出す。
帰りに再びハリウッド市内に戻り「Video Arcade」(ループフィルム)や、70年代以降世界的に有名なアダルト映画館「Pussy Cat Theater」にも寄った。映画館に入ってきた3人の日本人が珍しかったのか周りの反応が可笑しかった。
映画と同じくらい音楽好きな仲間達だったので、ハリウッドにあるタワーレコードにも寄り、金髪長身のミュージシャン風の若者たちを見るにつけ所詮日本人がロックミュージシャンを目指しても勝てっこないヨなぁと思い知ったものだ。


書こうと思えばまだまだ色んな話題はあるが、敢えて触れておこうと思うのはエスコートガールかな。電話で交渉して時間指定、モーテルの入り口でパスポート確認やセキュリティをクリアしてやっと室内に。この時の彼女は黒髪のやや南米系の雰囲気がある美人さんだった。色んな話をしたが、その中で商売上やはり危険がつきものだそうで万全のセキュリティは必須だと語っていた。半世紀近く経った今の日本も当時のアメリカに劣らぬ犯罪増加率で住みづらくなったものだ。 また、雑誌の原稿ネタに現地のアダルト文化を巡り、色々と取材する。アダルトショップでは冷やかしと犯罪防止のためトークン(返還前提の代用貨幣)システムの店が多かった。
約1週間の冒険を終えて無事に帰国し、約束の記事も掲載され本当に夢のようなアドベンチャーを体験しました。今にしてつくづく若さとは凄いパワーがあるんだと思い知りました。













